2023年3月吉日
〜 コキ車細部画像集リニューアルにあたって 〜
新作インレタも出さずに何をやっているんだ、とお叱りを受けそうですが…。
2017年10月31日の更新から止まっておりました「コキ車細部画像集」ですが
このたび「コンテナ貨車観察画像集」と名を変え、リニューアルすることにいたしました。
と言ってもまだ完全版(?)ではなく、一部公開にとどまっています。
残りは徐々に公開していく予定です。お楽しみに。
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そもそも私がコキ車の写真を撮りだしたのは「ついで」だったのかも知れません。
なにせ昔は「は?コキ104なんて全部一緒でしょ?」って思ってましたから。
元々は「UT12A-8000」というタンクコンテナの資料写真を撮りに行ったのが始まりでした。
←これ
そして一緒にコキ車の形式写真的なものを撮っているうちに、ちょっとした違いに気付き
他にもないかなー、といろいろと見るようになり現在に至るという感じです。
当初はすぐ模型にフィードバックできるような内容
ちょっとした色差しとか、汚れ方とかそういったことをメインに撮影していました。
そしてだいたい撮り尽くしたと思いHPで発表し、コキ車観察を休眠しました。
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そして時は流れ2020年。
ある日タキ車を観察しようと某駅へ行きました。そこにはコキ車も来るので
「久しぶりにコキ車観察でもするか…」と軽い気持ちで見に行ったところ、衝撃を受けました。
「全検標記が西暦になってる!」
タキ車の検査標記が西暦に変わっているのは知っていましたが、コキ車は知りませんでした。
おまけに補助金使用のステッカーなんかも貼ってあり
これはまた観察を再開しなければならないと決意しました。
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しかし、いざ観察を再開すると以前気付かなかった箇所が次から次へと見つかりました。
それこそ行く度に謎が見つかるって感じです。自分は今まで何を観察していたのかと…?
一つの謎が見つかり、それが何か判明しだすと次の謎が見つかるの繰り返し。
もしかしたら永遠に終わらないのかも…。と思えるほどでした。
コキ車の観察で一番辛いのは撮りたい番号がいつ来るか分からないところです。
「○○番から仕様が変わっているようだ」と判明しても、その○○番が今どこを走っているのやら。
おまけにコキ車は全国運用で行く度に違う番号が来ると思っていたんですが、どうもある程度の期間
同じ路線を往復するらしく、せっかく出張ったのに同じ車両が混じっている、なんて事もしばしばです。
機関車なら運用や見たままなどの情報も多く、明日XX番が来るとか分かるんですがねぇ。
コキ車の観察の場合、どの形式の何番が来るのかは正に運任せです。
それだけにお目当ての番号が来て謎が解決した時の嬉しさは格別でしたね。
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予め申しておきますが、私は「研究者」ではなく「観察者」です。
見た目の違いしか分かりませんし、気付きません。
博識を持った同好の士が集う会に所属しているとか
社員さんに知り合いがいるとか、どこぞに太いパイプがあるとか
そういうのは一切ありません。
チャンスがあればイベントで社員さんに質問もできますが、基本的に疑問点は
それこそ通い続け観察しまくり、記録したメモや写真の番号から判断する
あるいは書籍をあたるか、ネットで検索するのが精一杯です。
ですので実際、分からない事が多いですし間違った記述もあると思います。
そんなんでよく調子に乗ってHPで発表するよな〜、と思われる方も
多いかと思われますが、その辺は平にご容赦をお願いいたします。
観察場所の都合でコキ104、106、107がほとんどです。
プラスちょっとコキ200と撮影済みの他形式といった構成になっています。
とりわけ個人的に好きでバリエーションも多いコキ104がメインになっています。
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観察を再開したときは、チャッと終われる予定でしたが
行く度に謎が増える、撮りたい番号が来ない、間違いの発覚、プライベートが忙しい等々
2020年末で完成予定だったものが年度末になり、更に延び2年以上が経ち…
結局こんなに遅くなってしましましたが、その分結構なボリュームになりました。
コキ車をここまで細分化し発表したものは、少なくとも自分が知っている限りでは存在せず
とても良い物が出来たと自負しております。
リニュついでにフォントを丸ゴシックからメイリオに変更しました。
これで少しは読み易くなったかと思いますが、アホみたいに画像を掲載したので
スマホでご覧になる方はちょっと辛いかも知れません。
その点は伏してお詫びいたします。
☆
掲載している画像は全て私が撮影したものです。
ローアングルとか攻めた構図もありますが
隣接する公道あるいはイベントでの撮影ですので、ご安心ください。
また画像の加工に関しては原則傾き修正のみです。
人物はいわゆるモザイクではなく、肌と同色での顔面塗り潰しで対応しています。
また一部の建物名や広告等でも同様な処理をしています。
自動車のナンバープレートはそれ自体は個人情報云々ではないらしいので
そのままになっています。
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コンテナ貨物列車で一番関心度が高いのは、やはり機関車なのでしょう。
次に華やかで様々なコンテナ。
そして3・4が無くて、ようやく荷台たるコキ車といった順でしょうか?
この「コンテナ貨車観察画像集」をご覧になれば同一形式でも
想像以上に細かな差異がある事に驚かれると思います。
それが起爆剤となり地味なコキ車にも、もう少しだけ興味を持っていただければ
これ以上の幸いはありません。公開した甲斐があったというものです。
一人でも多くの同士がコキ車の沼にハマりますよう、祈っております。