貫通扉は何色?


貫通扉と言えば塗り分けられているのが定石です。
さて、名鉄の場合はどうでしょうか?



AL車代表として800系に登場してもらいました。写真は804Fです。
AL車の狭貫通扉の場合は車体と同色です。鞍ヶ池公園の805Fでもお馴染みと思いましたら
あちらの保存車は外されてしまったのか、貫通扉が無かったですね。

ただ幅狭貫通扉も時代によっては白緑色やベージュ系に塗られていたことも
あったようですが、それがどの形式なのか残念ながら詳細は不明です。

開かれた扉側の座席はちょっとした運転台のようで楽しそうです。


(広貫通扉に関しては「車内を見てみようP2」もご参照ください)




同じAL車でもこちらは車体更新車の7300系で、写真はモ7304です。
隣の塗装でお分かりのように豊橋鉄道へ譲渡後、再出発をするため整備中の姿です。

貫通扉は同じ車体を持つ7000系列と同じ白灰色です。




HL車代表は3700系です。写真は3709Fです。
貫通扉は開け放たれていて分かりにくいですが
戸袋に入っているのが確認できます。
HL車は室内と同色の白緑色のようです。




OR車からはイモムシこと3400系です。写真は3402F(の片割れ)です。
場所はご存じ築港線の解体場で、運ばれてきた当日です。
今このように中に入ろうものなら非難ゴーゴーですが
当時は「悪さをしなければ黙認」的な空気がありました。
この写真も職員の方の「別に中に入って撮ってもいいよ」の
お言葉に甘えて撮影した一枚です。

余談が長くなってしまいましたが、OR車もHL車同様白緑色に塗られています。
名鉄の白緑色はだいぶ白味が強い感じです。




SR車代表は5150形です。写真のモ5157は5207Fに入っていた車両です。
貫通路にちょこんとある赤い円板は手歯止使用中の注意を促すものです。
(ちなみにこのインレタは「017:中京のゼブラ」に入っています、と抜かりなく宣伝!)

幅広貫通扉車は扉だけでなく、ホロの内側にあたる部分すべて塗装してあります。
この車両、プリントされた写真は扉の色は白緑色ですが
明るめに補正してしまったせいか白灰色っぽくも見えます。

その白灰色ぽっい貫通扉ですが、謎が発生してしまいました…
下の写真をご覧下さい。




例の解体場に並べられた5150形の車体たちです。
必要な物を全て外された哀れな姿です。

手前の車体に注目して下さい。




車番は見えにくいですが、拡大すると分かります。
モ5157は大江に留置中の姿を捉えています。
補正のせいか貫通扉が白灰色に見えると説明した車両です。

妻面側から見てみます。



中央と左の車体の貫通扉は白緑色ですが、右のモ5157は白灰色に見えます。
おまけに5157号車は180°向きを変えています。(妻面の検査標をご覧ください)

正直、浅学な私はギブアップです。色が違って見えるのはただ単に光線の加減なのかもしれません。

当初7000系列の貫通扉を流用したのかと思いましたが、バネにより自動的に扉が閉まる等
5000系列とは扉の構造が違っており流用することは出来ないとのことです。

それに写真の3両はいずれも鎖錠用のラッチが付いており、オリジナルの貫通扉に間違いありません。
(7000系列の貫通扉はこのページの7300系をご参照ください。)

これに関しては「基本は白緑色ですが、もしかしたら白灰色の車両もあるかもしれない」と結びます。
中途半端で申し訳ありません。


(なお5000系列の貫通扉に関しては「新舞子の5000系」もご参照ください)


手持ちの乏しい写真からなので全てを把握できません。
もしかしたら例外が存在するかもしれません。まだまだ研究の余地ありですね。


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