連結器まわりいろいろ   P1


連結器まわりにエアホースやジャンパー線を付けるのは
細密化の第一歩です。実車をちょびっと見てみましょう。




まずはAL車です。3800系、モ3834です。
豊橋方の車両で、向かって右にジャンパー、左にホースです。
この位置関係は在籍車両、全車共通です。

一見、単純そうに見ええますが名鉄車はちょっと曲者です。
まずジャンパーの蓋が片方小さいです。そして何よりエアホースです。
よく見るとコックが「ハ」の字になってます。

幸いどちら向きのコックもパーツ化されています。
うっかり同じ向きのエアホースを付けないよう
気を付けたいものです。




一見HL車のようですが、事故復旧車のモ3561です。
車体は3700系と同一ですが、中身はAL車なので基本は同じです。




同じくAL車から3850系、モ3860です。
AL車は形式を問わず、概ね同じレイアウトをしています。


しかし例外があります。それは800系のモ809とモ810、および7300系そして3300系です。
モ809と810はご存じのようにM式自動解結装置の試験車でした。
試験終了後、電纜は外されましたが連結器は密着自連のまま残ったため
そちら側には解放テコがありません。(連結器自体に付いているため)
さらにジャンパー線が増設されています。(モ810のみ?)

残念ながらモ809、810の鮮明な写真を発見していないのでアップすることができません。
皆様方におかれましては、書籍やWeb等でご確認ください。




こちらはAL車でも反対の岐阜側。車両は3600系、ク2602です。
当然のことながらモと比べてレイアウトは逆です。
ジャンパーも線受けだけです。




800系、モ813です。
モでも単車の為、岐阜方はクと同じレイアウトです。
解放テコには個体差があるようです。

(前面で目立つ形式表記と検査表記は「013:前標記」をご利用下さい)




続いてはAL車の華。なまずこと850系、モ851です。
やはり標準的なレイアウトで、ジャンパー栓は外側に位置しています。




どうやらクと同じく、取り付け台座を介して取り付けられているようです。




なまずの相方、ク2351です。流線形車両の為、取り付け台座があります。
モとクで台座やステップの取り付け差異が見受けられます。




続いて7300系の豊橋方、モ7305です。
他のAL車と比べて、ジャンパー線が3本になってます。
増設分はおそらく冷房用の引き通しではないかと思います。




塗装でお分かりのように豊橋鉄道へ譲渡後の姿です。
理由は分かりませんが、ジャンパー線を減らしている車両もあります。
おそらく豊橋鉄道だけの措置と思われます。





こちらは岐阜方、ク2700です。
困ったことに線受けの蓋の大きさが3つとも微妙に違っています。
連結器の胴受けは車体に少し被さってます。
右側にあるミュージックホーン用のスピーカーも
再現したいところですね。




粗い写真ですいません。更新車3300系の豊橋方です。
7300系と同じくジャンパー線が3本ですが、車体側への引き込みが
3本まとまった7300系とは違い「2+1」になってます。
さらに密着自連装備のため、解放テコがありません。




反対の岐阜方です。連結器の影で分かりにくいですが
線受けは3つあり、外側から灰色、白色、黒色に塗られています。
やはり解放テコはありません。


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