新舞子の5000系


かつて新舞子駅の近くに旧5000系「モ5006」が保存されていました。

果たしてこの存在を知っていたのか、それとも偶然見つけて途中下車したのか
いまとなっては全く記憶にありません。
搬入されて間もないこの車両を撮影しました。




アンテナも外され、床下機器も少ない気がします。
また台車も5300系へ供出したため、廃車発生品と思われる
平軸のD-16(18)を履いています。

連結器まわりも何も無く、かろうじて赤コックのBP管のホースがぶら下がってます。
それを見るにこの車両は陸送ではなく、デキあたりに挟まれて
本線を走行し、この地に来たのではないかと推測されます。





気になる妻面、貫通扉は白緑色です。こちらにもエアホースがぶら下がってます。
本来、棒連結器であるこちら側にも密着自連が取り付けられています。
さらに台車の綺麗さも相まって、本線上を走行してきたのは間違いないと思います。

線路が2本ありますが手前が保存用のスペースで
現在車両が置いてあるのが本線とつながった留置線でしょう。


保存車の公開にあたり、車体側面にはイラストが描かれたようです。
ある頃ふと、この車両の事を思い出し知人に尋ねたところ
「海風にやられて早期に車体が腐食し、数年で解体された」と教えてくれました。

モノコックボディーの丸い5000系は個人的には大好きだったんですが
1両も保存されていないのは残念でなりません。


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